その後のてん末

不適切な事務処理
写真提供:宮城県観光戦略課

当ブログで取り上げた案件のその後をお伝えします。

 

【カーナビ問題】

公用車1台ごとにNHKとの受信契約が必要であるのに、未契約となっている事例をご紹介しましたが、その後の状況が凄かった…

連日、と申し上げても過言ではないほど、次から次へと同様の事例が報じられています。

これ、現在進行形でして、6月14日の読売新聞には、名古屋市において269台、2140万円とありました。

 

面白いのは、民間事業者には同様の事例が見当たらないこと。

タクシーには必ずカーナビが付いてますし、配送業者や引越業者のトラックだってそうでしょう。

でも、それらの業者においてNHKとの受信契約が未締結だった、という事案を見かけたことがありません。

 

一つの仮説ですが、官民のコスト意識の差があるのではないでしょうか?

民間事業者はコストに敏感ですから、カーナビを導入する際に、いかなる経費が発生するのか、しっかりと調査して機種を選定しているので、この問題が生じない。

当たっているような気がしますけど…

 

【みずほ銀行】

行員が貸金庫から、顧客2人の現金計数千万円を盗んでいたことが2019年に発覚し、行員を懲戒解雇しましたが、その後、6年間公表してきませんでした。

三菱UFJ銀行の貸金庫での窃盗事件が騒動となったためか、2025年2月になって、ようやくこれを公表しましたが、ワイドショーなどでは「当時公表していれば、三菱UFJ銀行の事件は発生しなかった可能性がある」などと厳しく批判されました。

 

風当たりは相当強かったのですが、事案が大きく報じられた後も、みずほ銀行は記者会見を開かず、「だんまりの術」を決め込みました。

私、その時点では、逃げ切り不可と予想していましたが…

 

結局、「逃げ切り」成功と相成りました。

正確に言うと、その後、一度だけだったと思いますが、囲み取材には応じておりました。

でも、これは「馴染みの記者」にだけ声がけしたもの。

そのことに関する批判もありましたが、炎上には至らず…

 

甚だ不本意ではありますが、「お詫びの流儀」の仕事術として、「だんまりの術」を追加しなくてはいけません…

 

【「嘘」ファイル】

6月7日付けの報道によると、偽造文書は23件、うち「嘘」ファイルが5件とありました。

今後は、担当部局ではなく、副知事をトップとする体制で調査をさらに進め、一定程度解明が進んだ時点で、第三者を入れた調査に切り替えるのだそうです。

この事案の罪深いところは、聞き取り調査を受けた職員40人が、揃いも揃って「記憶がございません」と語っていること。

そんなはずないでしょうに…

どこぞの知事もそうですが、ご本人がご存じなくてもお天道様がちゃーんと知っておられます。

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