令和4年4月11日の読売新聞オンラインに興味深い記事が掲載されていました。
まずは記事をご覧ください。リンク
記事を読んだ皆さんの感想はいかがでしょうか?
【ブレストの功罪】
首長が幹部職員に向けてチャットを通じてお題を出し、各幹部職員が所管を越えて意見を書き込む。
すごくオープンに議論を進めていて素晴らしい!!
…などと私は思いません。
これはオンラインでブレストをやっているようなものだな、と感じましたが、お題を所管する部局を飛び越えての意見交換は感心しません。
もしも、私が所管の局長だったら…
「まずは私の部署とご協議いただくのが筋合いと存じます。」
くらいは意見具申するかもしれませんね!
【身内の打合せを大公開】
そもそも、こうしたブレストは意見表明した者に対する批判を招くようなことがあってはなりません。
幹部職員に対して所管外の事項を含めて意見を求めているのです。例えば、
「景気対策として市民一人につき100万円を配ろうと思うが、どうか?」
などとお題を出されたとして、建設局長や都市整備局長、環境局長がコメントを書き込み、後日、そのコメントがマスコミや議会のやり玉に上がったとしたらどうでしょう?
つまり、これは「身内の打合せ」というべき性質のものであり、外部に公開しないということをしっかりと担保してこそ、(百歩譲ってではありますが)成り立ち得るものなのです。
しかるに、チャット上のやり取りは、公文書開示請求により開示されてしまいました。
「上司は部下を守ってなんぼ」
「首長にとって局区長は大切な部下」
こう思います。
365日24時間安全安心とは、四半世紀ほど前の仙台市の施政方針にあったフレーズですが、
「部下との打ち合わせにはオンオフあって然るべき」
まさに、このことでありましょう。
私がこの自治体の職員であったならば、3日で干されてしまうことは間違いないと思います。
おやじネタについてのささやかな解説
【スイッチオン!】
とあって、「ワン!ツー!スリー!」と思い浮かんだアナタ。さすがですね!
石ノ森章太郎の「人造人間キカイダー」で、主人公ジローが「チェインジ」する時のかけ声です。
何度かリメイクされているので、若い世代の方々もご存じなのでは?