上を向いて

議会答弁
写真提供:宮城県観光戦略課

令和6年第2回定例会のふり返りです。

春の人事異動を経て、今議会がデビュー戦となる局区長さん方に注目して議会中継を視聴しました。

振り返りのキーワードは「上を向いて」であります。

 

議会答弁の基本は、答弁原稿の「朗読」にある、とかねて申し上げてきました。

句読点に至るまで吟味された文章なのですから、その場で変なアドリブを加えることなく、そのまま読み上げた方がずっといい、という趣旨からです。

その意味では、全ての局区長さん達は、朗読ベースで答弁しておられ、安心して視聴しておりました。

 

ただ、デビュー戦の局区長さん達の様子を見ていると、視線が答弁原稿に落ちたまま…というケースが多かったように思います。

迂闊に顔を上げて読み間違いをするよりは、その方が百倍よいのですけれど…

その点、若林区長さんの答弁はよかったです。

もちろん大緊張のご様子でしたが、落ち着いて顔を上げ、視線を議員と合わせておられました。

 

その他の方々には「復習のススメ」を差し上げて、次回に期待かな…

と思っていたら、一般質問3日目に長足の進歩を見せた方がおられました。

こども若者局長さんです。

原稿の読み終わりに、少しだけ…でもしっかりと、目線を合わせて顔を上げておられました。

市民目線で視聴していると、

「お答え度合いがまるで違う」

このことであります。

録画中継がアップされたならば、視聴されることをおススメします。

時間にすると、おそらく零コンマ数秒の差でしかないのですが、その僅かな差が絶大なお答え度につながっています。

 

圧巻は、佐々木心議員の再質問に対する答弁。

実に堂々たるもので、私が知る限り、「相手の心に響く度」では指折りの議会答弁だったと思います。

これは、「体幹がしっかりしている」からだろうな、と感じました。

議会答弁に限らず、仕事をしていく上で大切なことであります。

 

一方…ベテランの皆さんの答弁はイマイチ冴えません。

どこの局長とは申しませんが、答弁原稿に目線を落としたままのケースもありました。

「朗読」の熟度は皆さん一日の長がありますけれど、

「質問者と目線を合わせることの重要性」

を改めて考えてみてはいかがかな、と卒業生は感じました。

 

提案ですけども、新本庁舎建設に際しては、「スピーチプロンプター」を導入してはいかがでしょうか?

効果は絶大だと思います。

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