私の仕事術に「不都合な事実は必ず表に出る」というものがあります。
不始末をやらかした時に(何とかこのまま表ざたにならないよう…)などと悪魔の囁きが聞こえた場合に思い出しなさい、という戒めです。
そのDX編とでも申すべき事案を見つけました。
仙台市の地下鉄運転士が酒を飲んで車を運転し、自損事故を起こしてしまったものの、そのまま現場から逃走してしまいます。
“頭がまっ白”になったのだそうです。
ところが、使用していたスマホが自動で119番通報してしまいます。
消防と警察から折り返しの電話があり、観念したというもの。
最近のスマホには一定の衝撃を感知すると自動で119番通報する機能があるのだそうです。
アナログな私は今回の記事で初めて知りました。
不都合な事実は思わぬことがきっかけで表に出るものですが、今回はスマホに搭載された最新の機能だった訳です。
この方に対しては、懲戒免職という大変重い処分が下されました。
この手の話には必ず「人生の分かれ道」となるポイントがあります。
このケースでは、仙台駅前で酒を飲んで、地下鉄で泉中央駅まで戻った時が一つのポイントでした。
駐車場に置いてある自家用車をそのまま置いて帰宅するか否か。
「心の中の天秤」というお題で申し上げているように、何と何が天秤の乗っかっているのか、一旦立ち止まって考えればよかったのに…と思います。
今回のケースでは、天秤の片方には仙台市職員としてのこれからの人生が乗っていたのです。
もう片方に乗っていたのは…
タクシー代やホテル代、翌朝車無しで出勤することへの面倒な思い、などだったのでしょうか。
後出しジャンケンで冷静に考えれば、結論はあまりに明白でした。
酒を飲んで車を運転するなど、もちろん言語道断ですが、人身事故でなかったのは幸いなこと。
神さまがその点だけは目こぼししてくださった。
そう考えて、頑張っていただきたい、と念ずるばかりです。
*参考文献
「スマホ自動119番」で事故ばれちゃった 仙台市地下鉄運転士、飲酒運転 物損立ち去り. 河北新報. 2024-06-05,河北新報オンライン, https://kahoku.news/articles/20240604khn000067.html, (参照2024-06-05)
28歳の地下鉄運転士を懲戒免職 飲酒後に運転、物損事故を未申告 スマホ自動119番で発覚. 河北新報. 2024-06-06,河北新報オンライン, https://kahoku.news/articles/20240606khn000029.html, (参照2024-06-06)