仕事と麻雀

仕事術あれこれ

「仕事が麻雀で麻雀が仕事」(藤田晋著)という本を読みました。若くしてサイバーエージェントという会社を立ち上げた方の著作です。

麻雀の話をしているようで、実はビジネスや人生の核心に迫る至言が散りばめられた佳作と思いました。

 

私が若手職員であった昭和60年代。

麻雀はオジサン達のお楽しみという位置づけにあり、「若手で麻雀が出来る」というだけで、役所の先輩方からお誘いをいただく、という状況でした。

最初は全く分かりませんでしたが、これらのおんつぁん達はいずれも尋常ならざる実力の持ち主。

「ラリルレ、ローーン!」

などと口にするのが精々の私は、毎回コテンパンに凹まされるのでありました。

が、最近は健全な趣味として人気復活中なのだそうですね!

朝日新聞に興味深い記事がありました。リンク

 

藤田氏の著作で紹介されるのは、競技麻雀という世界。タイトル戦など最高峰の場における戦いの様子です。

例えば、“違和感を放置するな”という項目では、

“他家のリーチに対し、ほとんど通っている色の牌をツモッてきたが、何故かそれだけ嫌な感じがして止めたら当たり牌だった。”

というエピソードとともに、仕事においても、

“違和感を覚えた時は、その場でその正体を徹底的に追及しなければなりません。”

と説きます。

虎の巻における「魚の骨」と同じようなお話であり、思わず何度も頷きました。

 

この方の素晴らしいところは、さまざまな「気づき」であるように思いました。

麻雀をしていても、仕事をしていても、何かしら本質的な部分に到達することが出来て、それを他の分野に応用することが出来るのですね。

凡人である私は、失敗をやらかした時に何かしらの気づきを得るのが関の山。

まぁ、全く無いよりは少しでもあった方がよいのかな、などと思案しつつ読了いたしました。

 

*参考文献

藤田晋「仕事が麻雀で麻雀が仕事(近代麻雀戦術シリーズ)」(2018)竹書房

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