仕事におけるオセロ理論

議会答弁
写真提供:宮城県観光戦略課

仙台市役所では、議会答弁の作成に際しての打ち合わせを「勉強会」と言います。

由来は知りません。

私が若い頃からこのように呼称されていました。

 

【深夜零時の勉強会】

ある部署に在籍した時、なかなか答弁の原案が担当課から出てこなかった経験があります。

質問が特定の課に集中したこともありますが、午前零時を過ぎても音沙汰がありません…

作成途中の状態でよいので勉強会を始めよう、ということになりました。

質問は10問弱だったでしょうか。

驚いたことに、勉強会に提出されたものは、いずれも5行くらいの書きかけ…

答弁作成の経験に乏しい方お一人に任せきりにしていたのです。

周りに係長も課長も部長もいたのですから、どこかで助け船を出せばよかったのに。

  • 1時間1本勝負
  • 時間が来たら途中でも上司と打ち合わせ
  • 答弁作成者は複数確保

これは、私が環境局長を務めていた時の答弁作成ルールですが、この時の経験が下敷きになっていることは申すまでもありません。

 

【白黒白黒】

勉強会のあり方も部局によってさまざま。

必ず課長→部長→次長、と各段階で勉強会を開催する部署もあると側聞します。

組織で仕事をするのですから、オーソドックなアプローチではあります。

ですが、議会答弁には文章作成上の趣味のような要素があり、若い頃の私には○●○●と行ったり来たりを繰り返しているようにも思えました。

生意気ですね!

 

【趣味は上司優先】

企画部門の部長職を拝命した頃のことです。

答弁の作成時間が足りない時、勉強会は次長と局長一緒にお願いするようにしました。

当時の上司は、こうした進め方を許容してくださり、本当に助かりました。

自分が次長に上がってからの勉強会は、原則局長とご一緒させていただきました。

言い回しなどの部分は、局長の考えを優先すればよいだけのこと、と割り切ることにしたのです。

「仕事における趣味は、上司優先」

このことです。

 

【最重要のポイント】

大切なことは、たとえ局長や次長の意見であろうと、勉強会に参加している課長や係長は、自分に思うところがあるのであれば、その場で意見を具申すること。

事実関係の認識などに齟齬があれば、必ず指摘すること。

要は、自由闊達に議論することです。

環境局長時代には、ポンポンと議論を交わして、あっという間に答弁の骨格がまとまる、という経験が何度かありました。

超勤縮減の観点からもおススメします。

タイトルとURLをコピーしました