「心の住民票は宮城野区」などと区長時代の挨拶では申し上げておりましたが、かれこれ四半世紀ほど近隣の自治体に居住しております。
GW中に、その自治体から新型コロナワクチン接種のお知らせを頂戴しました。令和5年春開始接種ですって。
パっと見た感じでは、今までの接種券と変わりが無く、最初は、私も接種対象なのか…と単純に思いました。
でも、添付されたチラシをよくよく読むと、今回の接種対象者は、①高齢者(65歳以上)、②基礎疾患を有する方(12~64歳)、③医療従事者等とあります。
いずれにも該当しない私には送付されるはずのない接種券なのですが…
自治体の担当部署に電話して確認すると、こういう話でした。
・今回、私は接種対象者ではない。
・自治体では上記②、③のデータを持ち合わせていないため、65歳未満の方にも接種券をお送りした。
つまり、この自治体は「大は小を兼ねる」の発想で接種券を幅広に送付したのですね。
ようやく話が見えました。
しかし、QRコードをスマホで読み込んで予約サイトに行くと、対象外である私も予約出来てしまう仕組みになっています。
そのまま予約してしまい、当日医療機関の窓口で対象外であることがようやく判明する。
あるいは、医療機関でのチェック漏れがあって、対象外であるのに接種出来てしまう、などという可能性もありますね。
何が足りなかったのか?
それは、「仕事の設計思想」に関する説明だと思います。
・今回は、かくかくしかじかの理由で、対象外の方も含めて接種券を送付させていただきました。
・お手数をおかけしますが、対象者であるか否かのご確認をお願いいたします。
こういった感じの説明文を添えていただくとよかったように感じました。
自治体の事情や思惑は、自治体の職員にとっては自明かもしれませんが、住民の側から眺めた時に果たして同じ景色が見えるかどうか。
本件は、市民目線の問題なのだと思います。
私の他にも同様の問い合わせが入っているとの話でしたから、市民向けのアナウンスが必要では?とお伝えしました。
【補足】
私が電話した当日のうちに当該自治体のホームページに市民向けのお知らせが掲載されました。素晴らしい。
きちんと「仕事の設計思想に関する説明」が載っておりました。メデタシ。