元祖縦割り

市民目線
写真提供:宮城県観光戦略課

6月から定額減税が始まりますが、一体どんな制度なのか調べてみました。

行政の縦割りとはこういうことか!と思いましたよ。

 

先ずは、「定額減税」でググってみてください。

私の場合は、国税庁のサイトがトップに出てきました。リンク(国税庁HP)

すると、定額減税額について「30,000円」と説明されているのです。

「あれ?4万円なのでは?」

と思いますよね。

 

「1万円はどこだ~」と国税庁のページをスクロールしていくと、総務省へのリンクがありました。

住民税に係る定額減税は総務省の所管なので、国税庁のページでは紹介しないのですね。

流石に元祖は違うなぁ…

と妙なところで感心しつつ、当該リンクをクリックすると…リンク(総務省HP)

 

“実際の減税額等につきましては、お住まいの市区町村にお問い合わせください”

との案内が表示されます。

税に関しては詳しくないのですが、「市区町村の仕事だから」ということなのでしょうかね??

“個人住民税の定額減税に係るQ&A集”なるPDFファイルもあったので開いてみました。

くたくたと技術的なことは書いてありますが、ここにも「1万円」という記載を見つけられませんでした。23頁もありましたけど。

 

“個人住民税の定額減税(リーフレット例)”というファイルを開いて、ようやく「減税額 1人につき1万円」という活字にお目にかかることが出来ました!

ここまでの道のりの何と長かったことか。

でも、これはあくまでも「リーフレット例」ですからね。

総務省としてのお知らせではないのです。

縦割り度においては、総務省の圧勝と思いました。

 

どうでもいいことですが、このリーフレット例のファイルはロックがかかっていないので、簡単に加工出来てしまいます。

減税額を書き換えることも可能ですし、減税を増税と書き直すことも出来てしまいます。

私がこの仕事の担当課長だったら、絶対にNGですけど。

多分、仕事を部下任せにして、管理職の皆さんは、このHPを現認していないのだと思います。

 

結局、国のHPでは「1人 4万円」という数字を見つけることが出来ませんでした。

でも、1か所だけ。

実に分かりやすいページを見つけてしまいました。

どこだと思いますか?

それは、某政党のHPです。

実に分かりやすい!

もちろん、リンクは貼りません。

だって、世の中の給与担当者の仕事を増やすだけの愚策なのですから。

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