名札物語

その他

全国の自治体で、職員の名札をフルネーム表記から名字のみ表記に改める動きが相次いでいます。

カスタマーハラスメント対策なのだそうです。

 

相次いでいると言っても、どれくらいなのか?

報道で目にしただけでもこんなにありました。

品川区、福井市、岡山市、船橋市、いすみ市、佐倉市…

徳島市は、何と平仮名の名字表記という徹底ぶりです。

 

背景には深刻なハラスメント被害があるようです。

札幌市では“お前の家の住所を調べているからな”と職員が脅迫され、暴言を口にした男性が逮捕される、という事案もありました。

 

ところで、仙台市役所の名札ですが、アイキャッチ画像にあるようなイメージのもの。

かれこれ20年ほど前に現行の仕様となりました。

その前は、全く同じデザインでしたが、サイズと素材が違いました。

大きさは5㎝×2.5㎝くらいで、厚みのあるプラスチック製でした。

 

所属を表示する緑の帯の部分は入れ替え可能な作りになっているのですが、その入れ替えが実に難しかった!

名札のすき間にカッターの刃先を入れて、上手に押し出さなければなりません。

短気を起こすと中の緑の帯が折れ曲がってしまうので慎重に…

何とか押し出したならば、今度は新しい所属の帯を差し込みます。

これもコツが必要で、ミクロン単位で微妙に短辺部分の寸法をカットします。

カットし過ぎると摩擦が足りず、名札から飛び出してしまうので注意が必要です…

現行のサイズになってからは、こうした苦労が無くなりました。

 

名札のサイズを大きく変更することになったのは、確か議会でご指摘をいただいたから…のような気がします。

私が財政課で管理係長を務めていた時期の話だったことを覚えています。

人事課が担当したのですが、芸の無いことに、小さい名札のデザインをそのまま拡大しただけ…

「見本品が出来上がったので、試用してみて意見をくれ」という話なので、一日中着けて歩き回りました。

 

その結果、ストラップを使って首から下げた状態だと簡単に裏返ってしまい、名前の部分が見えなくなる、という重大な欠点を発見。

早速、意見を出しましたが、結局、採用されませんでした。

だったら最初から意見など求めなければいいのに!

 

しかし、私は発見しましたよ。

何と宮城野区で改善報告が為されているではありませんか。リンク(仙台市ホームページ)

こういう話は直ちに水平展開を図るが吉、と思うのですがね。

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