私の性格は「クヨクヨ君」
失敗をやらかすといつまでも引きずります。
私生活においてはいいことありませんが、仕事の上では役立つこともあります。
やらかしてしまった後、私は「一体どこがいけないのぉ…」といしだあゆみさんの「あなたならどうする」を脳内でリフレインしながら考えます。
クヨクヨ君なので、一日何度も考えるのですが、不思議なもので「あぁ、ここがいけなかったのだ!」と気づきが訪れるのです。
それは、寝起きの直後であったり、朝の髭剃りの瞬間であったり、と様々。
脳科学的には、脳内のワーキングメモリが一旦リセットされることによるみたいです。
いずれ、失敗の原因を考えていないことには、気づきは訪れることがありません。
「ここがいけなかった」と分かったならば、「次に同じような状況が訪れたら、絶対にこうしよう!」と固く固く心に誓います。
「同じ轍を踏まない」
ということです。
生来おっちょこちょいなので、失敗の数とバリエーションには事欠きません。
でも、その都度、「次はこうしよう!」と改善策を講じるので、当社比較という意味では、仕事人としての力量は上がっていきました。
先日の宮城県知事選挙における事務ミスのニュースに接し、デジャヴ感がありました。
(たしか、その前の選挙でも似た記事を読んだような…)
記事の本文を読むと、果たして、再度の事務ミスの発生でした。
しかも、素人目には全く同じ図式のもの。
「失敗に学ぶ」という言葉があります。
残念ながら、この自治体においては、失敗を糧とすることが出来なかったように感じます。
何故か?
これは推測でしかありませんが、担当部署に再発防止策を任せきりにしてしまったからではないのでしょうか?
選挙管理委員会の仕事ですから、選管として再発防止策を講じる。
これはこれで正しいのですけども、民主主義の根幹に関わる問題でもあるので、全庁挙げて再発防止策を検討してもいい、と個人的には思います。
例え話で申せば、ある事務処理マニュアルに不備があって「極めて重大な」事務ミスが発生し、当該マニュアルの見直し作業を行うようなもの。
担当部署の課長以下の職員に見直し作業を任せきりにして大丈夫でしょうか?
これは「極めて重大な」ミスであり、再度のミスは絶対に許されないのです。
私だったら、課長以下で作業した見直し案を部長、次長、局長がそれぞれチェックする、という進め方をします。
当然、二役にもご説明して、了解を取り付けることでしょう。
「仏の顔も三度」と言いますが、世の中においては、二度目が許されない場合も多々あります。
何事においても
「失敗に学ぶが吉」
まさに、このことでありましょう。
*参考文献
宮城知事選の経費71万円紛失 転出者に誤通知も 名取市ミス相次ぐ. 朝日新聞. 2025-10-28,朝日新聞デジタル, https://www.asahi.com/articles/ASTBX315STBXUNHB00ZM.html, (参照2025-10-29)

