これを温暖化の恩恵と言っていいのか悩みますが、ノーネクタイ通年化の動きが多くの自治体で見られます。
試しに「自治体 ノーネクタイ 通年」でググってごらんなさい。
西之表市、長崎県、日向市、札幌市、富里市、甲賀市、東根市、鹿児島市、坂出市、富山市、黒部市、立山町、上市町、八百津町、佐賀市、玉野市、大阪市、徳島市…
試行中の自治体も含めて、うじゃうじゃとヒットします。
ところで、何故、ワシら男性はネクタイを締めねばならないのでしょう?
少し調べてみましたが、明治時代以降の洋装化が進む中で、「男性の身だしなみ」として定着した、ということのようでした。
そう言えば、服務規程の類にもネクタイ着用の文言は無かったような気がします。
さしたる根拠も無いのだな…と思っていたら、とんでもない記事を見つけてしまいました。
それは、「室温28℃設定」とする科学的な根拠が無い、というもの。
環境局長を2年務め、世の中に向けて「室温28℃設定」を訴えておりながら、全く存じ上げませんでした。
お恥ずかしい限りです。
その「28℃設定」ですが、霞が関では、ようやく見直しの動きが見られます。
遅まきながら、とはこのことですが、昨今の猛暑に鑑みれば、歓迎すべきことではありましょう。
その霞が関ですが、何と、資源エネルギー庁では、民間事業者向けの「室温28℃設定」の呼びかけを止めていることも記事にありました。
「ダブルスタンダード」「縦割り行政」などの単語が脳裏に浮かびます。
そう言えば、環境省は、クールビスの終了時期を「しれっと」一ヶ月前倒しする、という暴挙をやらかした「前科」があることを思い出しました。
私が環境局長を拝命して2年目のことです。
報道には、秋冬物の衣料の売れ行きが芳しくないと百貨店業界から泣きつかれた、とありました。
この時、自治体へは何の通知もありませんでした。
そのくせ、全国の議長会へはちゃーんと4月中に前倒しのお知らせがあったりしたのです。
信用とは、こうして損なわれていくのだなー
とぼんやりと感じたことを覚えています。
*参考文献
「本当に反省して」政府の“室温28度”原則見直しに指摘続々…「何となく決めた」当時の担当者も“泣きっ面に蜂”の現在. FLASF. 2024-11-05,Smart FLASH, https://smart-flash.jp/sociopolitics/315073/1/1/, (参照2024-11-12)
クールビズ「室温28度」の根拠は50年以上前の労働基準って…それでも「見直し検討しない」お役所の異常さ. 東京新聞. 2024-09-21,東京新聞TOKYO Web, https://www.tokyo-np.co.jp/article/355547, (参照2024-11-12)