水に流してパート2

不適切な事務処理
写真提供:宮城県観光戦略課

学校プールの水をミスであふれさせてしまった場合の費用負担のあり方については、かねて疑問がありました。

報道に接する限りは「半額弁償」を求める事案が多いのです。

でも、これは「重過失」があった場合に限定されるべき判断なのですが…

 

この件について、文科省から通知が出ました。7月10日付けです。

通知には、

「特定の教員にプールの管理が任せられ、損害賠償を負う恐れがある状況は望ましくない」

と明記され、管理の外部委託などの対応策が示されました。

遅まきながらの感はありますが、国にしては珍しく、ハッキリクッキリとした物言いをしているな、と感じました。よいことです。

 

ある報道には、保険加入者が増加している旨の記事もありました。

何だか本末が転倒しているような気がします。

「望ましくない」

と国の方針がハッキリしたのですから、学校プールの管理のあり方はすみやかに改めるべきです。

 

30数年前に若手職員の端くれとして財政課に在籍した際、教育費を担当した経験があります。

当時の私は、若者にして馬鹿者であったので、よい査定官ではなかったのですけれど。

自分のことを棚上げにして申し上げますが、この件については、どんなに遅くとも来年度の予算では、きちんと面倒を見た方がよいように思います。

 

何かと奥手の仙台市ですけど、こういうところで最先端を行ってもよいのでは…

教育局が頑張って、今年の夏からこういうやり方でやります、などと先行モデルを提示できると素晴らしいな、と卒業生は勝手に期待しております。

 

*参考文献

学校プールの管理、担当教員に任せっきりにしないで 文科省が通知. 朝日新聞. 2024-07-11,朝日新聞デジタル, https://www.asahi.com/articles/ASS7C31YPS7CUTIL02DM.html, (参照2024-07-12)

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