課長補佐の役割

仕事術あれこれ
写真提供:宮城県観光戦略課

課長補佐(仙台市役所の場合、主幹)について考えてみました。

課長ポストの方がおられ、係長の方もおられる。

そうした職場で課長補佐や主幹を仰せつかった場合、一体どうしたらよいのでしょうか?

 

私自身の経験で申し上げますと、楽天イーグルスが設立された時の受け入れ担当を命じられた時が丁度この位置づけでした。

スポーツ交流課の主幹として配置され、特命をいただいたのです。

辞令をいただいて早速執務室に顔を出しますが、課長さんはご不在…

スポーツの秋の真っただ中だったことと、当時のスポーツ交流課の職員数が少なかったことがあり、課長さんは連日あちこち現場に飛び回っておられたのです。

「課長はいつ頃顔を出しますか?」

と尋ねると、担当者にもよく分からない、という話でした…

さて、どうしましょうか?

 

仕方がないので、勝手に店開きすることにしました。

自分の仕事は楽天オンリーだったからです。

一応、楽天担当の部下はいたので(あれこれ他の仕事を抱えてましたけど)、これまでの仕事の状況を聞き取り。

特命を下した奥山次長(後の奥山市長)にも打合せをお願いして、仙台市としての課題認識などを押さえました。

さて、その先どうしましょうか?

 

課長がいつ顔を出すのか分からない状況だったので、課長を待つのは止めることにしました。

部長と作業の方向性を共有し、事例調査などに着手。

照会文書は代決で処理して、他都市への照会文書を発出する、などの仕事をどんどん進めました。

部下は部下で他にもたくさん仕事を抱えていたので、基本的に「個人商店」の形で営業することにしたのです。

課長さんに赴任のご挨拶を差し上げたのは何日後だったかなぁ…

少なくとも数日経ってからだと思います。

 

裸単騎で課長補佐や主幹を仰せつかった場合、

「自分の役割を明確にする」

これが必要かな、と思います。

私の場合は、たまたま役割が超明確だったので、「勝手にやっておきました」的な進め方もしましたけど。

本来は人員配置の問題ですから配置の意図が明確であるべきで、その役割に従って行動すればいいように思います。

 

困るのは、人員配置上の意図が必ずしも明確ではない場合。

ある部署に在籍した時、人員要求に無かったスタッフ職が配置され、どういう役割を担ってもらうか整理するのにドタバタした、という経験があります。

この場合、そのスタッフ職の役割分担を組織として整理したからよかったのですけど、それすら行われないで漫然と課長補佐や主幹を仰せつかる…

これは、ちょっと困りますね。

 

仮に、私がそうした立場に置かれたとしたならば…

イーグルスの時と同じように、自分の居場所を探すと思います。

オーソドックスには、課長ポストを務めておられる方と相談することになるでしょう。

これ、本当は課長ポストにいる方が能動的に考えるべきことですけど。

各課が所管する業務は、それなりに幅広いと思いますから、全体を俯瞰してみて「この部分は自分がお手伝いできるのでは」という業務を自ら見つけ出し、課長さんに提案してみる、という方法もアリかな、とも思います。

 

「仕事は与えられるものではなく、自ら見つけ出すもの」

こうした思考回路で前向きに当たるが吉。

このことでありましょう。

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