先日の衆院本会議で、村上総務相が退席して国会内のトイレに行き、議事が一時中断する一幕がありました。
議長に退席の了解は取っていたそうですが、「ネイチャー・コールズ・ミーだ。我慢できず失礼した」と陳謝しました。
渥美清の「男はつらいよ」に倣えば、「少数与党は…」ということでしょう。
【かねての疑問】
初めて局長ポストをいただいた際,かねて気になっていたことを,思い切って先輩の局長に尋ねてみました。
「本会議に出席している時にお腹が痛くなったら,『議長!』と挙手してトイレに行けるものでしょうか?」
先輩は半ば呆れ顔で,
「何を言っているんだ。俺たちは絶対に退席出来ない。鉄の掟だぞ。」
と驚くべきことを口にしたのです。
【上司の秘密兵器】
「そうは言っても,お腹がPになったらどうしようもないじゃないですか。」
「それでも我慢するんだ。俺たちの先輩の〇〇さんは顔を真っ赤にして我慢していたぞ。」
「でも,痛くなる時は痛くなりますよぉ。」
「だから,俺はいつもこれをポケットに入れているんだ。」
と言って取り出したのは,水無しで飲める即効性の下痢止め。商品名を「ストッパ」と申します。
さっそく,同じ薬を買い求め,背広のポケットに忍ばせておくことにしました。
【誤解の無いよう補足】
しますが,仙台市役所の場合、体調不良に見舞われた時は,議場に控えている庶務課長や議会事務局の職員を通じて議長に申し出て,休憩を入れていただく段取りになっています。
先輩のお話は,「説明員の心構え」とでも言うべきもので,本当に体調が悪い場合は躊躇せず休憩を入れていただいて構わないと思います。
【本会議がある日は…】
本会議にはかれこれ6年出席しましたが、本会議が開かれる日における私の最重要ミッションはスムーズなお通じの確保。
尾籠な話ばかりですみませんが,これ,大真面目な話であります。
心安らかに「その時」を迎えられるよう,早起きして時間に余裕のある朝を心がけます。
昼食は11時頃におにぎりを1個だけ。揚げ物はPとかQの誘因となりかねないので厳禁です。
こうして注意を払い,体調管理に気をつけてきた甲斐があり,この間,ポケットの中の秘密兵器のお世話になることはありませんでした。
一度も使用したことが無いので,はたして本当に即効で止まるものなのか,実は知らないのです。
まぁ、お守りみたいなものでしょう。
部下の次長さんが目出度く局長に昇任なさった時は,冒頭のエピソードとともに錠剤を何粒かお裾分けしました。
私の密かなノウハウであります。