議員との面談は原則30分以内、しかも全て録音!という大変素晴らしいルールを設定した自治体があります。
いささか尋常ではない印象を受けますが…
これは兵庫県姫路市のお話。
令和5年4月から上述のルールで運用を行っているのだそうです。
その背景には、ある特定の議員による不当要求行為がありました。
姫路市議会の調査特別委員会の報告書によると、ある契約案件では、
・利害関係者である業者を同席させた上で、100分以上にわたり当該業務から現契約業者を除外するよう要望
・市議会議長らへ働きかけを行い、同業務に関連する議案を否決することの示唆
などが認定されており、また、ある工事案件では、
・事業決定されていないことに対して激高し、机をたたきながら大声で工事の実施を要求
・地域との協議の場に総務局長及び人事課長も同席させ、地域事務所への担当職員の異動を要求
などが確認されています。
つまり、冒頭のルールはこうした状況を踏まえての止むを得ざる措置ということなのでしょう。
宮城県においても似たような話を検討中との話を耳にしましたが、その後どうなったのでしょうかね?
個人的には、議会と当局は、一定の距離感と節度の下に忌憚無く意見を交わすことが出来るとよいな、と思います。
が、世の中の実際として、なかなかそうもいかない場合があることも承知しています。
姫路市の事案では、件の議員本人は、一連の言動に対して、パワハラでは無く普通の言動との認識をなお示していた、とのことです。
少なくともこの自治体においては、職員を守るためにも30分ルールは必要なのかもしれません。