ある仮説

仕事術あれこれ

自転車ヘルメット着用率日本一の愛媛県を訪問してきました。

道行く自転車ユーザーを観察し、ある仮説にたどり着きました。

 

短い滞在期間のそれもごく短時間の観察ですけど、大人の着用率に関しては、仙台市と比べて際立って高い、という印象はありませんでした。

しかし、先日発表された調査結果では、実に6割の着用率となっています。

どこかに違いがあるはず…と眺めていると、発見しましたよ!

高校生諸君がしっかりとヘルメットを着用していました。

仙台市内ではまず見かけない光景です。

 

松山市内でタクシーを利用した時に運転手さんに尋ねてみました。

曰く、高校生がしっかり着用しているからねぇ、とのこと。

法令で努力義務が課されるよりもずっと前から、校則でヘルメット着用を定めているのだそうです。

 

こうして材料が2つ揃いますと、

「自転車ヘルメットの着用率向上に向けての鍵は高校生にある」

との仮説に私は至るのであります。

 

仮説を立てたならば、その検証です。

実際にあるのか分かりませんが、年齢別の着用率の比較が出来れば一発で分かります。

無ければ…仙台市内と松山市内の複数の高校を対象にアンケート調査でもやりますかね。

ヘルメット着用を校則で定めているかとか、通学以外での自転車利用に関する定めはあるかとか、着用率は何パーセントくらいかとか。

おそらくですが、有意の差が見いだせるような気がしています。

 

そこまで分かれば、後は単純な話。

市内の高校に協力を要請して校則でヘルメット着用を義務付けていただきます。

校則による義務化以降、一定期間は市役所も高校に協力して、ヘルメット着用の呼びかけを強化。

交通指導隊の方々にもご協力を仰ぎましょう…

 

もちろん、これは外野の戯言です。

でも、新規の施策に取り組む時や、既存の施策の見直しを図る場合、こうして「仮説」を立てて方向性を定めていく、というのは仕事の進め方としてアリだと思います。

私の場合は、我流であれこれやっているうちにこのやり方にたどり着きましたが、ビジネス書を読むと、テクニックの一つとしてちゃんと紹介されていました。

新年度の新規施策立案に向けて、皆さん頑張ってください。

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