阪神タイガースの優勝パレードが23日に予定されています。
自治体職員もお手伝いしますが、兵庫県と神戸市は公務扱いなのに、大阪府と大阪市は完全なボランティアですって…
このパレードは、大阪府と兵庫県、経済界などでつくる実行委員会が主催するもの。
昨今の人件費の値上がりもあり、運営費は何と5億円！
「特定球団の優勝パレードに公費は支出できない」として、全額を個人の寄付と企業の協賛金で賄う計画なのだそうです。
ここまではよいのですが、お手伝いする自治体職員の取り扱いが自治体によって相違します。
大阪府は10月19日、各部局長宛てで「職員の皆様には、ボランティアとしてのご協力をお願いしたい」と通知。
しかし、兵庫県は公務として扱い、代休取得により超過勤務手当が発生しないスキーム。
この問題が発覚すると、吉村知事は「あくまでボランティア。強制ではない」と強調しています。
しかし、公文書を発出して協力要請している時点で、知事の発言は矛盾しています。
ボランティアとしての要請なのであれば、一般の大阪府民に対する呼びかけと同列に扱えばよく、わざわざ公費を使って公文書を発出する必要はありません。
文書を作成して協力を要請する、という時点で大阪府の人的資源や物的資源を使用しており、既にコストは発生しているのです。
過去の優勝パレードでも同様の対応だった、という経緯はあるのだそうですが、それは「悪しき前例」というべきもの。
漫然と踏襲することはありません。
素直に、兵庫県のアプローチを採用すればいいのに…
知事は、「強制ではない強制」となっていることを自覚すべきです。
もちろん、聡明な方ですからそんなこと百も承知なのでしょうけれど。
こういう踏み絵のようなやり口には、背番号８原辰徳なのであります。
