前例踏襲の根っこ

不正な行為
写真提供:宮城県観光戦略課

前例踏襲もそろそろネタ切れかな、と思っていたら、またまたニュースを見つけてしまいました。

今回の事案は、全職員の半数を超える職員が当直勤務中に飲酒をしていた、というもの。

かれこれ30年以上も「踏襲」されてきたのだそうです。

 

熊本県高森町では、災害時の対応や婚姻届けの受理などの業務のため、2人1組で職員が当直に当たっています。

これは、全職員78名が月に1回から2回程度当番で務めているとのこと。

正直、ご苦労さまです、と思います。

 

しかし、当直時間中の飲酒行為が常態化。

服務規律に反することは明白でしたが正されることなく、30年以上もこうした悪しき前例が踏襲されてきました。

市民からの指摘があって、今回明らかになったとのことです。

 

仙台市役所も昔はこうした仕事を直営でやっていたように思います。

私の最初の職場は中央卸売市場でしたが、その頃は、正門の守衛を市の職員が務めていました。

手当てが色々とつくので市場長より給料がよいのだ、と先輩に教わった記憶があります。

 

しかし、そうした業務はどんどん減っていきました。

外部委託が進められていったからです。

今回の事案の「根っこ」の一つは、この点にあるのかもしれません。

受託する事業者がいるのかどうか、という問題はありますが、本来的には、外部委託を検討すべき業務だと思います。

もちろん、本当の根っこは、公務員倫理の問題ですけれど。

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