「他人の関係」という昭和のヒット曲があります。
金井克子がバックダンサーを従えて、右に左に手を振りかざす不思議な振り付けが受けました。
では、仕事における他人の関係は?
最近、パワハラ関係のニュースをよく見かけます。
議員が自治体職員に暴言を吐いたかと思えば、首長が自らの部下への不適切な言動で騒ぎになり…
上司から部下へのパワハラがあったかと思えば、部下から上司への逆パワハラも。
一体どうなっているのでしょうか?
パワーハラスメントについては、厚労省の定義にはあれこれ書いてありますけど、実際問題としては、職場における「他人の関係」による部分が非常に大きいと感じます。
課長職、係長職として一生懸命部下を指導しているつもりなのだけれど、部下からはそう受け取ってもらえない。
むしろ、先方はパワハラと感じている節もある…
これは、指導している側にとっても、指導される側にとっても、幸福な状態とは言えません。
ここから先は、人によって考え方が色々あると思いますが、仕事に関して淡泊な私は、
「部下との適度な距離感」
これを意識しようかな、と思います。
冒頭のさまざまなパワハラのパターンに共通しているもの…それは、
「社会人としては、お互いに対等の立場にある」
という意識の欠如。これだと思います。
首長と自治体職員は、仕事の枠組みの中では上下の関係にありますが、一人の人間としては対等の立場にあるのです。
上司と部下の関係も全く同じで、仕事の上では指導やら命令やらいたしますけれど、一旦仕事の枠組みを離れてしまえば対等です。
ですから、仕事に関して淡泊な私は、
「上司の仕事として自分が為すべきはここまで」
「業務上の命令には従っていただく」
「仕事の進め方について助言はするけれど、相手が受け入れなければそこまで」
などと割り切ってしまいます。
三つ子の魂百まで、とも言いますからね。
数十年人生を歩んでこられた方の生きざまを「他人の関係」にある私がどうこうしようとは思いません。
そもそも、どうこう出来るものでもないのですから。
【付け足し】
「他人の関係」は2014年に一青窈がカバーしています。
「昼顔」という連続ドラマの主題歌だったそうです。
若い世代の皆さんは、こちらでご記憶かもしれません。