この案件はあまりに不快なので避けてきたのですが、誰も指摘しないので取り上げます。
兵庫県知事のパワハラ問題です。
とにかく百条委員会の追及が手ぬるい。
木で鼻を括ったような知事の言い訳に対して二の矢を放つことが出来ませんでした。
私だったら…
「パワハラかどうかは私が判定するというよりも、百条委や第三者委員会などが判定するものと思いますけど、私は自分が行なった行為で不快に思われた方がおられるんであれば、そこはお詫びしたい」
との言い訳については、
「もちろん、当委員会において判定を行います。当委員会がパワハラ行為を認定した場合、知事は当委員会の判定に従い、適正に自らを処すようお願いします。」
と突っ込みます。
机を「思わずたたいてしまった」という言い訳に対しては…
「机をたたいた、という事実があったことは認めますね?」
「そういう行為はパワーハラスメントに該当する可能性があることを知事は当然知っておられると思いますが、どうですか?」
と詰め寄ります。
公用車の出発時刻に頻繁に遅刻するとの指摘に対して、
「いつも遅れるのでなく、遅れることもある」
との言い訳については、
「いつもでないから遅れてもよい、という話ではありません。」
「遅刻した、という事実があったことは認めますね?」
とやり返します。
この話の根っこは、ハラスメント認定の基本を知事が理解していないところにあります。
行為者自身の認識によるのではなく、被害を受けた方の認識を基本としてハラスメント認定はあるのです。
つまり、知事がどうお考えであろうと、被害を受けた当事者が「ハラスメントだ」と主張すれば、基本的にそれはハラスメントとして取り扱い、処分性の有無などを調査するのです。
兵庫県のハラスメント要綱もそうした建付けになっているはずなのですがね。
「記憶にない」ことが多い方なので、そのこともお忘れなのでしょう。
9月8日追記
維新を除く全会派が足並みを揃えて辞職要求を突きつける、との報道がありましたが、「手順」を間違えてはいけないと思います。
議会が設置した百条委員会としての結論があり、委員会が認定した事実を踏まえての対応であるべきです。
そうでないと、知事に対して反論の「二の矢」を許してしまいます。
「百条委員会として公益通報者保護法違反やパワハラ・おねだり疑惑への事実認定が出来ないから、こうした姑息な手段に訴えた」
などと、この人なら口にしかねません。
もう詰んでいるのですから、慎重に行っていただきたいです。