仙台市議会の令和6年第4回定例会も本日が最終日。
現役の皆さんにおかれましては、連日ご苦労さまでした。
ところで、世の中では「月曜日の一般質問はダメよ」という動きがあることをご存知でしたか?
これは、石巻市が年明けの1月から実施するもの。
月曜日に一般質問があると、答弁作成のために職員が土日出勤を余儀なくされていたため、働き方改革の一環として議会に対応を求めました。
何と宮城県議会では2017年から取り止めているそうです。
下っ端の頃、議会対応で土日出勤があるとトホホな気分になったことを覚えています。
ひどい時になると、日曜になっても、まだ質問原稿が出ていない、ということもありました。
生意気だったので、「夏休みの宿題じゃないのだから、予め質問を考えておくべきだ」などと吠えていたこともあります。
その点、あるベテラン議員は違いました。
次長を拝命した時にその方の担当を仰せつかりましたが、常任委員会の資料をお届けにあがると、一頻りご高説を賜った後、
「はい、コレ」
と一般質問の原稿をお預かりしていました。
その議員が登壇するのは一般質問の3日目と決まっていましたから、ずい分と前に原稿を書き上げていたのです。
議会対応に係る働き方改革のニュースでは、閉会中の文書質問を「1議員につき1回1問」にするという動きもありました。
奈良県香芝市の話ですが、1人で毎月何回も質問する議員がいて、その対応が大変なのだそうです。
そもそも、条例に規定を置かなくとも、議員は文書で質問出来るような気もしますが。
月曜の一般質問の「根っこ」は…
一つには、当局の対応に工夫の余地があります。
時間をかけずにパパパと答弁原稿を仕上げるスタンスを徹底すればいいのです。
私の場合、複数の答弁原稿の作成が必要であれば、係長、課長、部長と作成者を手分けしていました。
答弁原稿のチェック、仙台市役所で「勉強会」と呼ばれる打ち合わせは、全員参加で一発にします。
手ごわい質問は、局長が「下取り」して直営で作成しました。どうせ、自分が答弁するのです。
昨今であれば、これら一連の作業をリモートでやれると思います。
でも一番は、質問原稿を速やかに出していただくことでありましょう。
地方議会の一般質問において、登壇する前日のぎりぎりまで状況を見極めないと質問原稿を作成できない、という性質のものは、まぁほとんどありません。
現に実践していた方もおられます。
無理なお願いとは思いませんが…
*参考文献
「月曜は一般質問しません」 宮城・石巻市議会、職員働き方改革で25年1月から. 河北新報. 2024-11-30,河北新報オンライン, https://www.yomiuri.co.jp/local/nara/news/20241128-OYTNT50221/, (参照2024-12-01)
閉会中 文書質問は1回1問. 読売新聞. 2024-11-29,読売新聞オンライン, https://www.yomiuri.co.jp/local/nara/news/20241128-OYTNT50221/, (参照2024-11-29)
*年内の最終更新は、12月27日(金)の予定です。