あなたならどうする

仕事術あれこれ

いしだあゆみさん追悼の一稿をお届けします。

この方は、元々は歌手としてデビューしています。

「ブルー・ライト・ヨコハマ」が代表曲ですが、その翌年に出た「あなたならどうする」もヒットしました。

 

仕事人としての私には二つの顔があります。

一つはコツコツ君。

若い頃は、とにかく真面目にコツコツと…

という仕事をしていたのです。

「仕事の合格点を考えましょう!」などと申し上げていますが、それは、まさしくこの頃の自分にこそ必要な話だったのです。

 

もう一つはクヨクヨ君。

とにかくおっちょこちょいなので、社会人になってからもあれこれと失敗をやらかします。

財政課時代に予算書を作り間違えてしまった時など本当に凹みました。

で、私は、いつまでもいつまでもクヨクヨするのであります。

♪わたしのぉ~どこが、いけないのぉ~♪

「あなたならどうする」のサビの少し前のフレーズが私のお気に入り。

失敗するとこの部分を頭の中で流しながら、失敗の原因を考えます。

 

すると不思議なもので、何気に失敗の原因にたどり着く瞬間が訪れるのです。

それは、例えば寝起きの時であったり、鏡の前で髭剃りをしている時であったり。

脳科学の本を読んだら、睡眠を取ると脳のワーキングメモリーがリセットされ、よいアイデアが浮かぶ、とありました。

多分、それと同じような現象なのでしょう。

 

「あぁ、ここが悪かったのだ!」

「次からは絶対にこうしよう!」

同じ間違いを繰り返さぬよう、厳しく自分に言い聞かせます。

それでも新たな失敗をやらかすのが私なのですが、その度に「あなたならどうする」を脳内再生し、クヨクヨを繰り返します。

 

いつしか、私は失敗の数だけ成長し、それなりに世の中のお役に立てるようになった、という次第です。

あれもこれもそれも!

いしだあゆみさんが歌った名曲あってのこと。

ご冥福をお祈りします。

 

【どうでもE話】

ブルー・ライト・ヨコハマを作詞した橋本淳氏によると、この曲は、当初、ブルー・ライト・カワサキというタイトルでした。

当時の横浜は真っ暗だったのだそうです。

でも、作曲した筒美京平氏から「ヨコハマの方が良くないですか?」と言われて…というお話です。

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