私事ですが、後進に道を譲るべく、この3月をもって現在の職を辞することにしました。
さて、4月以降の私ですが…
ここ数年、大型連休などを過ごす度に「フルリタイア後の自分」というヤツをリアルに実感するような思いでした。
一日がやたら長く、なかなか晩酌タイムが訪れません。
(こりゃあ、何か仕事をやらないと絶対にダメだな…)
私は、クロマグロのような男なので、死ぬまで何かやっていないと、それこそ本当に死んでしまいそうになるのです。
フルリタイア後の自分に出来そうなことを探してみました。
しかし、調べれば調べるほど、何も仕事がありません。
自治体の事務職員が自治体職員でなくなった瞬間に出来る仕事など、マンションの管理人くらいでした。
ある先輩の姿を思い浮かべ、一念発起して不動産鑑定士の資格でも取るか!
などとも考えましたが、そもそもお頭が足りません。
何より、(絶対に資格など取れませんが)不動産会社で働く自分の姿が思い浮かびませんでした。
自治体にお世話になってきた自分は、自治体との関わりの中でご恩返しの道を探すしかない。
こう思い定め、1年半ほど前からあれこれ仕込みを開始しました。
仕込んだネタの数が10本になったら行動を開始しよう、と決めて、ネタづくりに励みます。
ネタを10本仕込んで、一昨年の秋口にある会社に「応募」しました。
全く自信はありませんでしたが、何と課長さんから連絡を頂戴します。
東京からわざわざ話を聞きに来てくださる、とのことでした。
この方は、二度も足を運んでくださり、その上で、一つのご提案をいただきます。
「12月に試しに一度やってみませんか?」
デビュー戦に向けて準備を進めていると、その課長さんの部下の方からご連絡をいただき、「登壇しませんか?」と「お仕事」を頂戴します。
デビュー前の新人を起用してくださるのです。
実にありがたいことでした。
最初のお仕事は無我夢中でしたが、幸い、評判は悪くないとのことでした。
その後、他の担当の方々からもお声がけしていただけるようになり、お仕事の数をこなしていくうちに、芸風が確立され、ネタ数もどんどん増えていきました。
そんな訳で、この4月からは日本経営協会様にお世話になることになりました。
専任講師という肩書で活動します。
頭がクルクルと回り、テクテクと歩ける間は、日本全国津々浦々の自治体様を訪問させていただき、「仕事の虎の巻」や「壮年じゅあんぷ」のネタを下敷きにしたお話を差し上げていきたいな、と考えています。
私の願いはPPK!
お迎えが来るその時まで、クロマグロのように生きたいと思いますー