三菱電機の検査不正問題。相次いで発覚する異常な事態です。
2022年3月8日のNHK NEWS おはよう日本で放送された検証ニュースは、組織風土に焦点を当てた内容でした。リンク
仙台市役所含め、官民を問わず多くの組織が「風通しのよい職場づくり」を掲げていると思います。
今回は、このことについて考えてみました。
宮城野区長時代に職員の皆さんとオフサイトミーティングをした際、「あなたにとって風通しのよい職場とは、どのような職場ですか?」と尋ねてまわりました。
異口同音に、
・情報共有がしっかりとなされている
・職員同士で意見交換ができる
・上司に対して意見具申できる
などといったお答えが返ってきました。
では、そうした職場を実現するにはどうしたらよいでしょうか。
例えば、「風通しのよい職場宣言」をしてみてはどうでしょう!
局区長が宣言をぶち上げ、朝礼の度に課長から号令がかかるのです。
不気味ですね…つまり、
「『風通しのよい職場』という定性的、抽象的な目標だけでは一向に風は吹かない」
ということなのだと思います。
必要なのは具体の取り組みです。
その手始めとして「危機管理の徹底」はおススメです。
拙著「公務員 仕事の虎の巻」に詳しく書きましたが、おさらいすると、
事の軽重を迂闊に個々の職員が判断せず、時間重視で組織として情報共有を図る、
ということ。
つまり、これはオフサイトミーティングで多くの皆さんが口にした、「情報共有がしっかりとなされる」ということではないでしょうか。
危機管理で実践出来るならば、当然、日常の業務にも応用可能と思います。
自戒を込めて申し上げれば、その際大切なのは、
「仕事上のミスやトラブルは、組織の問題として上司がしっかりと受け止める」
という姿勢を部下に対して示すことだと思います。
私の場合、局区長を拝命して以降、局区内の部下に対してメルマガなどで「しんがり宣言」を行っていました。
「市役所の仕事は組織として行うものであり、ミスなどの最終責任は組織のトップである自分に帰属します。」
「仕事における殿(しんがり)は局区長である私が務めるので、部下の皆さんは私の指示に基づき安心して仕事をしてください。」
という内容です。
一朝一夕には難しいでしょうし、それでもなお上手くいかない場合もあるでしょうが、物事は建設的に取り組むが吉と考える次第です。
ブログ立ち上げに際してのスタートダッシュで集中的に更新してまいりましたが、次回より仙台市役所でメルマガを発行していた時と同じく、毎週月曜日に更新してまいります。
旬のニュースが入れば随時更新しますが、今のところ次回発行は3月21日(月)の予定です。
お楽しみに。