レッテルの功罪

仕事術あれこれ
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「レッテルを貼る」という言葉があります。

レッテルの強みは一旦貼られると滅多なことでは剥がれないこと。鉄板の定評を得られると思います。

例えば、外国の方々にとって、日本で観光と言えば京都!

神社、仏閣…

ステレオタイプの日本のイメージに合致し、不動の地位を得ています。

レッテル化の取り組みは(もちろん容易なことでは成功しないのですが)、地域や都市における観光戦略を考える上では重要なポイントではないでしょうか。

 

反対に気をつけたいのは、レッテルを眺める側が思考停止に陥ってしまうこと。

ミシュランガイドというものがありますが、

このお店は三ツ星だ⇒三ツ星のお店は美味しい⇒だからこのお店は美味しい

などという奇妙な三段論法で星が独り歩きしてしまうことがあります。

 

日本一と称される寿司店に2度ほどお邪魔しましたが、煮切り醤油を塗り過ぎで折角のお鮨が台無しでした。

「煮切りを半分に」

とお願いしても、その後の仕事には変化なし…

客の食べるスピードに関わりなく、次から次へと握りを出すスタイルも疑問。

この店の酢飯は握ってから時間が経つと急速に味が落ちるタイプなのです。

 

次から次へと目の前に並べられていくお鮨。

大概の人は食べるスピードが追いつかず、そのまま時間が経過していきます。その間に味はどんどん劣化していく…

もちろん、このお店も何処かの誰かには最高なのでしょう。

仕事の質は高いのですから。

でも、私の価値観では星は差し上げられません。

 

レッテルに惑わされることなく、自らの感ずることを大切にする。

これは、仕事においても同様です。

「今までこういうやり方で対応してきたから大丈夫!」

というのもレッテルの一種ですからね。

漫然と鵜呑みにしないことが肝要と思います。

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