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仕事術あれこれ
写真提供:宮城県観光戦略課

今週は「上司と部下のコミュニケーション」というお題です。

私なりにこのテーマを突き詰めていくと、「風通しの良い職場」というヤツにたどり着くのでは、と思いました。

 

仕事におけるコミュニケーションの第一は「情報の共有」だと思います。

組織として仕事を行う上での基本ですが、これが意外と難しい。

現役時代を振り返っても、局長会の報告など定例的なものは機能していますが、実務における「ちょっとしたこと」が共有されないばかりに仕事の手戻りやトラブルになることが結構あると感じます。

例えば、他局からの意見や連絡、市民からのご意見やお叱り、本人的には些細なことと感じているミスや不手際などなど。

「そんなこといちいち…」と考えるか「念のためやはり…」と考えるかの違いでしょうか。

 

第二は「認識の共有」です。

組織体として行動する訳ですから、上司も部下も同じベクトルで仕事をしないといけないと思うのです。

これは、情報を共有しているというだけでは上手くいきません。

その情報を評価し、対応の方向性を共有する作業が必要になってきます。

言い換えれば、お互いが納得して仕事に取り組む、ということだと思います。

 

そのために求められるのは「忌憚のない意見交換」。これが第三です。

部下の立場にいる皆さんに一番期待するのは、まさにこの部分。

端的に申せば、自分の中で「違う」と感ずる点を表明していただければよいのです。

 

私の流儀は、一つのテーブルで局区長から担当者まで一堂に会してのブレスト。

「ちょっとでも違うと思ったことは口に出す」ようお願いしていました。

忌憚のない意見交換を支えるのは、上司の「しんがりの覚悟」でありましょう。

責任は全て上司が負う。そうでなければ、部下からの自由な発言など望むべくもないことです。

この点、正直に申し上げて精進が足りなかったと自省しております。

 

その上で、コミュニケーションの第四は「趣味の部分は上司が優先」であります。

十人十色と言いますが、同じ情報を元にしても結論が相違するというのはあり得ること。

議論しても意見の一致を見ない場合は、上司の意向が優先されるべきです。

多くの場合、そうしたケースではA案、B案ともに一長一短であったりします。

どちらにするかは、私の感覚で申せば「趣味の問題」であり、ならば、最終判断は責任を負う人に委ねるのが組織の仕事だと思います。

意見は闊達に交換する。だが、組織として出された結論については、たとえ個人的には異論があろうともこれに従う。

「恨みっこなしよ!」ということです。

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