突然の辞意のカラクリ

危機管理
写真提供:宮城県観光戦略課

前福井県知事によるセクシュアルハラスメントに関する調査報告書が公表されました。

この方は、昨年11月に自らのセクハラ行為を理由に突然辞意を表明し、何故このタイミングで?と不思議に感じていたのです。

 

ポイントは、報告書が公表された時点で、「一人の私人」の立場にあることだったような気がします。

在職していれば、当然、記者会見を開いたり、ぶら下がりでの取材を求められたり、といった流れになっていたことでしょう。

案件は全く異なりますが、卒業証書への疑惑やホテルでの密会で話題となった首長らがそうでした。

 

しかし、この事案ではそうした状況がありません。

代理人を通じてマスコミに書面を送付するだけに止まりました。

今後についても、被害者保護を理由に書面による対応を続ける意向を示しています。

おそらく、会見については開かれることがないのでしょう。

 

変な言い方になりますが、これ、危機管理の観点から眺めてみると、実に考え抜かれた戦略と映ります。

前福井県知事の立場で考えると、一番避けたいのは、一問一答での長時間の記者会見だと思います。

中居正広氏の問題に関するフジテレビの記者会見みたいな状況です。

「突然の辞意」は、そうした展開を回避するための唯一の方策だった…ような気がします。

 

調査報告書公表後の後追い報道もほとんどありません。

報告書と前知事のコメント以外に材料が無いので、ある意味、当然のお話でもありましょう。

釈然としない思いは残りますが、危機管理術としては「三十六計…」ということかな、と思いました。

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