事務処理のミスで気を付けたいのが「大穴」。
あまりに大きなミスなので、逆に誰も気づかない、というものです。
選挙管理委員会が作成した選挙啓発ポスターに誤りがありました。
コンクールで入賞した選挙啓発ポスターが使用されていたのですが、誤って過去の入賞作品が印刷されてしまいました。
職員6人が確認しましたが、誰も「大穴」に気づくことがありませんでした。
選管が印刷業者に送ったデータは正しかったのですが、印刷業者の作業にミスがあったのだそうです。
「正しいデータを送ったから大丈夫」
という「思い込みの罠」でもあったのです。
校正作業においてチェックすべきポイントとして認識されていなかったのでしょう。
この手の「大穴現象」は、官民を問わず時々発生しています。
反射望遠鏡で夜空を見上げる図柄のはずが、望遠鏡の向きが逆さまだった。
新発売するラガービールのパッケージデザインの英語表記が「LAGAR」になっていた。
フランス展の掲示物に使われた国旗がオランダ国旗だった。
ボクシング漫画のコミックの表紙に描かれたグローブに本来あるべき親指が描かれていなかった、などなど。
私のおススメは、そうした事案を経験知として蓄積しておくこと。
そうすると、例えば、外国語表記の絡んだ仕事であれば、
「念のためのスペルチェックを実施した方がいい。」
「過去にそうした事案があったからな…」
などと考えることが出来るでしょう。
もう一つ、この事案に学ぶべきは、
「正しいデータを委託業者に渡しても、決して油断してはならない」
ということ。
データがデジタルでも、アウトプットに至る工程に「人」が介在する限りにおいて、アナログなミスが発生する可能性はゼロではないのです。
他山の石として記憶しておきましょう。
*参考文献
コンクールで入賞した選挙啓発ポスターを3年前の入賞作と取り違え…2000部印刷し配布した市選管は撤去を要請し費用を負担. 毎日新聞. 2026-03-08,毎日新聞デジタル, https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20260308-GYO1T00098/, (参照2026-03-15)
