モンドリアンの名画が75年以上も逆さまに展示されていた、とのニュース。絵心の無い私にはどの向きでもピンと来ませんが…リンク(朝日新聞デジタル)
虎の巻的に申し上げると、これは、「あまりに大きなミスなので、誰も気が付かなかった」という現象なのだと思います。
逆さまつながりでもう1件。少し前の話題になってしまいますが、ある自動車メーカーが作成したCMです。
反射望遠鏡で星空を眺めるシーンがありましたが、その望遠鏡の向きが逆さま…リンク(Yahoo!ニュース)
視聴者の指摘でミスが判明し、当該シーンを削除した版に急きょ差し替えることとなりました。
このCMは、その後ほどなく放映されなくなったと記憶します。
2つの事案に共通するのは、
「まさか、と思うようなところが間違っていた」
このことでありましょう。
モンドリアンの事例はともかく、反射望遠鏡のCMについては、制作過程で何重ものチェックがあったのでしょうが、「望遠鏡の向き」についてはチェックポイントとして認識されませんでした。
組織のお仕事としては、この手の話をレアケースと片隅に押しやるのではなく、あり得る話の一つとして、各人の心に留めるが吉と思います。
【補論】
先ほどのCMの事例の原因をある自治体の記者発表資料風に書くと、
・反射望遠鏡の仕組みに係る担当者の理解が不足していた
などとなるのでしょうが。
自治体の仕事においては、
「組織としてミスをチェック出来なかった」
このことこそ、重く受け止めるべきであろう、と思います。
組織人としての私の気分は、堺正章の「さらば恋人」。
歌詞の最後のくだりを、彼の自治体の担当者にお伝えしたいです。