公務員の働き方改革において、やり玉に挙げられるのが議会対応です。
質問がなかなか出ず、やっと出てきたかと思うと、縦割り意識による押し付け合いがあり。
頑張って答弁原稿を書き上げると、上司からダメ出しだされて…
かねて、答弁原稿の下書きレベルであれば、今の生成AIは合格の域に達している、と申し上げてきました。
そこに登場したのが、デジタル庁が開発した「源内」です。
質問を打ち込むと、(多分)たちどころに答弁原稿を作成してくれます。
過去答弁との整合性もチェックしてくれるだけでなく、再質問への備えも万全。
こりゃあ、凄いシロモノが現れました。
現役時代の経験を下敷きに議会答弁の講義を差し上げる機会を何度かいただいています。
AIが作業するようになると、多分撲滅されるだろうな、という留意事項があります。
一つは、文末の表現の問題。
「…でございます。」「…でございます。」「…でございます。」
と同じ文体を繰り返す現象。
「ございます症候群」
と命名しています。
もう一つは、気が付くと丸々一つの段落の段落が一つの文章になってしまう、という現象。
とてもとても、答弁者の息が持ちません。
これらは、答弁原稿を書いている当人は全く気づきません。
時間と格闘しながら必死に作業しているからです。
でも、生成AIなら…
「文末の表現が毎回同じにならないように」
「一つの文章を〇字以内で」
などと簡単な指示を出すだけで、アラヨ!と期待する文章をアウトプットしてくることでしょう。
そのうち、AIが考えた質問をAIが答弁する時代が本当に訪れるのかもしれません。
いやいや、恐ろしいことです。
*参考文献
AI「源内」で答弁作成へ 政府職員18万人、連休明け実証開始. 時事通信. 2026-05-06,時事ドットコム, https://www.jiji.com/jc/article?k=2026050600136&g=pol, (参照2026-05-10)
