お詫びのポイント

危機管理
写真提供:宮城県観光戦略課

お詫び案件においては「言い訳しない方がE訳」が持論です。

なかなかの対応をしている事案を見つけました。

 

これは、山口地検が、検察審査会の審査員の氏名を外部に流出させてしまったもの。

毎日新聞がすっぱ抜きました。

検察審査会の審査員は任意に選ばれた一般の方々であり、事案によっては関係者からの圧力や逆恨みも心配されるお仕事。

制度の根幹に関わる、極めて重大な事態です。

 

マスコミの報道を受けて、地検はようやく審査員にお詫びを差し上げます。

しかし、流出があったのは2026年の1月。

半年もの間、地検は事案を公表せず、もちろん審査員への謝罪も行っていませんでした。

でも、「当時の対応は適切だった」のですって。

 

審査員のプライバシーを非公表の理由にしていますが、その一方で、氏名が流出した肝心要の文書を回収していません。

審査員のプライバシーが侵害されかねない状況を放置しているのです。

「頭隠して尻隠さず」

まさに、このことでありあしょう。

 

危機管理の観点から申せば、これは「初動対応」を誤った事例です。

毎日新聞から取材を受けた時点で観念すべき不始末でした。

まぁ、警察とか裁判所とか検察の方々は、極端にお詫びを嫌いますからね。

個人的には、同じ雰囲気を感じています。

 

そもそも、本件はお詫びのポイントを誤っています。

お詫びすべきは、今なお文書を回収していない不適切な対応にあるのです。

 

*参考文献

検察審査員の氏名流出 山口地検「制度の趣旨から不適切だった」. 毎日新聞. 2026-06-25,毎日新聞デジタル, https://mainichi.jp/articles/20260625/k00/00m/040/176000c, (参照2026-06-28)

 

検審の審査員11人の氏名、公務員職権乱用などで告訴の申立人に流出…山口地検「極めて不適切」. 読売新聞. 2026-06-25,読売新聞オンライン, https://www.yomiuri.co.jp/national/20260625-GYT1T00431/, (参照2026-06-28)

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