「仕事の虎の巻」のおさらい事例をいくつかご紹介します。
【校正作業の究極極意とは】
鳥取環境大学のパンフレットに痛恨のミスがありました。
アクセスマップに記載された鉄道の路線名が、山陰本線ではなく「山陽本線」になっていた、というもの。
この手の単純にして大胆な間違いは、実は校正作業では見つかりにくいところがあります。
ゲラと原本を見比べる作業が中心になってしまうからです。
私のおススメは「虚心坦懐に読書する」。
このことです。
一人の読者としてゲラを読んでみると、この手のミスに気づくことが出来ます。
などと申し上げていますが、環境局長時代には、議会に提出する資料の中に誤記があり、正誤表を出したことがあります。
本来、「資源」と表記すべきところが全て「支援」となっていたもの。
山陽本線どころの話ではありません。
私も決裁の時に目を通していたのですが…
つまり、私は、最後の段階で「読書する」ことを怠ってしまったのですね。
鳥取環境大学のパンフレットはSNSで話題となり、ある意味、大学のPRに貢献する形になったのだそうです。
【自腹はダメ】
徳島県の職員が、民間事業者から請求のあったお金を自腹で振り込んでいた事案が報じられました。61万円ですって。
この方は、書類の作成方法が分からず、周りの人にも相談できなかった、という話です。
「公私の閾値」というお題があります。
「閾値」というのは境界となる値のこと。0101のデジタルオーディオ信号にも0と1の閾値が存在します。
なので、CDドライブを交換すると、微妙に(本当に微妙)音質が異なるのです。
「公」の仕事に対して、たとえ1円であっても「私」のお金を関わらせてはなりません。
「公私の閾値は1円」
これが虎の巻でお伝えしていることです。
自腹の61万円については、本人から請求があれば返還も検討する方針と報じられています。
これは、請求の有無に関わらず、返還すべきでしょう。
これもまた「公私の閾値」なのだと思います。
余談ですが、徳島県では、2021~2024年度の4年間に、県管理河川の草刈り業務100件のうち98件について、正式な契約・支払い手続きをせず、地元団体に外部委託したという事案がありました。
この時も担当者が自腹で委託費用を支払っていたのですが、その額何と1400万円。
上には上が…というお話です。
*参考文献
大学パンフレットで痛恨の誤植…「山陰本線」が「山陽本線」に SNSで大反響「思わず二度見」 担当者は「ミスは恥ずかしいことですが…」 学生たちは…割と前向き. TBS. 2026-07-31,TBS NEWS DIG, https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2838245?display=1, (参照2026-08-10)
「書類作成方法分からず」 61万円自腹、徳島県職員を懲戒処分. 毎日新聞. 2026-08-07,毎日新聞デジタル, https://mainichi.jp/articles/20260807/k00/00m/040/309000c, (参照2026-08-10)

