オンとオフ

仕事術あれこれ
写真提供:宮城県観光戦略課

オンラインで実施されたマスコミ向けの説明会で、バスローブのようなものを羽織り、煙草をふかして対応した方が話題となっています。

休暇を取得していたので自宅から対応したのだそうです。

 

私は、Yahoo!ニュースで見つけましたが、コメント欄は「休暇中の職員を働かせるのか!」「体調不良だったのに…」といった論調のものが多かったです。

時季変更権のネタになるのかな、と思って深掘りしていくと、全く違う図式が見えてきました。

 

そもそも、この説明会は、秋田市内に最大級のAIデータセンターが整備される見通しとなったことを受けて開かれたもの。

投資規模、何と2兆円。

実にめでたいニュースだったのです。

 

オンラインでマスコミ対応に当たった方の役職は「企業誘致推進監」。

令和8年度の定期人事異動に際して新設された課長級のポスト。

知事が定例会見で言及するくらいですから、目玉人事だったのです。

でも、皆さん。変だと思いませんか?

「かつてない規模」などと知事がコメントするほどの案件です。

普通なら、知事自身の口から公表していただく話なのでは…

 

そう思って調べていくと、説明会のあった8月6日におけるある時系列が判明しました。

日本経済新聞電子版の報道(11:00)⇒秋田県の説明会(15:30)⇒知事へのぶら下がり取材(17:30)

先行報道があり、他のマスコミからの取材申し込みが多数あり、急きょ説明会を設定した。

推察でしかありませんが、こんな図式が浮かび上がります。

説明会の開催が「急きょ」であったことは、マスコミの報道で確認出来ています。

 

こうした重要な報道対応を、担当課長の関与なく、部下だけの判断で決定するとは考えにくいでしょう。

組織としての意思決定に基づく対応であり、当該意思決定には、休暇取得中の企業誘致推進監の出席の要否も含まれていたはず。

「体調不良」については、この漢字四文字だけで迂闊に判断すべきではありません。

体調を含めての意思決定だったのだと思います。

 

いずれ、マスコミへの説明会への出席という行為は公務そのものですから、本件は

「休暇中の公務」

などではありません。純然たる公務そのものです。

ですから、この方は、意思決定があった時点で「心のスイッチ」を「オン」にしなければなりませんでした。

公務に臨むべき服装・態度で説明会に当たるべきでしたが、「自分は休暇中だ」との気持ちが残っていたのでしょうか…

 

これは「ある日突然の法則」というネタと相通じるところがあります。

仕事における勝負所はある日突然訪れます。

ここがポイントだ!と自覚出来たなら、「心のギア」を一段上げて…というお話です。

2兆円規模の企業誘致に関する説明会。

新設された企業誘致推進監というポストにある方にとって、勝負所以外の何物でもなかったと感ずるのは私だけでしょうか。

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